こんにちは!
トシです。
色々な講座や教材や本で、
「あなたも変われる」とか
「凄い実績が出せる」とか言われても
心の中で「でも私には無理」「できるわけがない」と
思ってしまうことないですか?
その時にどう考えればいいか、を解説します。
脳は慣れている方を選ぶ
まず、「脳は慣れている方を選ぶ」ということを
覚えておきましょう。
脳は「今までの思考パターンを繰り返そうとする」性質があります。
そのほうが馴染みがあるからです。
脳は省エネです。
生き残るためには余計なエネルギーを使いたくありません。
新しいことをやろうとすると、エネルギーを使います。
新しい習慣を作ろうとすると、エネルギーを使います。
それが嫌なんです。
今までやってきたことをやるほうが、エネルギーを使いません。
今までの思考回路を使いまわしたほうが、省エネになります。
だから、今までの行動を繰り返そうとします。
たとえ、それがネガティブなことであってもです。
たとえば、あなたがいじめられているとして、
他の人からすれば「逆らえばいい」「先生に言えばいい」
「無理して学校に行かなくていい」と考えるかもしれません。
しかし、
いじめっ子に逆らうのもエネルギーがいります。
先生に言って注意してもらうのも、その後の復讐が怖いです。
不登校になるのも不安です。
この状況を打破しようとすると
大きなエネルギーがいるのです。
もちろん、それをすれば
いじめから脱出できてポジティブな結果になる、というのは
本人も頭ではわかってはいるのですが、
結局
「今まで通り我慢すればエネルギーを使わなくて済む」
と脳は考えて、今までの状態を続けようとします。
どんなにポジティブなことを言われても
心のどこかで「でも私には無理」と思っているなら、
それは「私には無理だと思ってる今までの私」を続けるほうが
脳にとっては楽だからです。
ここを自覚する必要があります。
コンフォートゾーンの外に慣れていく
これを別の言い方をすると「コンフォートゾーン」と言います。
あなたはコンフォートゾーンの外に出ることに慣れる必要があります。
コンフォートゾーンはエアコンと同じようなものです。
エアコンは設定温度を保とうとするので、
設定よりも低ければ気温を上げますが、
設定よりも高い温度が高くなれば、下げようとします。
あなたの設定温度によるのです。
いくら講座で講師に
「素晴らしい未来になりますよ」
「あなたはできますよ」といったところで、
あなたの設定温度が低ければ、
心の温度は変わりません。
「じゃあ、設定を変えればいいやん」と思うかもしれませんが、
人の脳は「慣れたほうを選ぶ」ので、
設定温度を上げようとしたら、
無意識に脳が温度を下げてしまう、
ってことが起きます。
じゃあ、どうすればいいかというと、
温度を上げることに「慣れる」というのが必要になります。
心の部屋の温度を上げた状態に慣れる、
下がっても、何回も上げて、
温度を上げることに馴染む。
温度を上げた状態に違和感を感じなくなります。
その温度にすることが当たり前になってきます。
まず自分の本音を聞いてあげよう
心の設定温度を上げた状態に慣れるには
どうすればいいでしょうか?
まず、温度を下げようとする自分の
言い分を吐き出してあげることが必要です。
ポジティブな自分になろうとしても、
ネガティブな自分が引きずり降ろそうとしますから、
ネガティブな自分をなだめて、
いったんニュートラルな状態にしないと効果がありません。
子供と同じです。
頭ごなしに「勉強しなさい」とおさえつけても
勉強しません。
子供が何か言いたいことがあるなら
ある程度話を聞いてあげる必要があります。
「お父さんもお母さんも私の話を聞いてくれない」という
拗ねた状態でポジティブなことを言っても弱いのです。
ちゃんと話を聞いてくれて、
心を開いてくれたうえでポジティブなことを言うのです。
クレーマーと同じです。
ある程度言いたいことを言わせて、吐き出させてあげると
段々とこちらに聞く耳を持ってきます。
中にはエンドレスで言ってくる人もいますので、
そのときは全部聞かなくても話を進める必要はありますが、
それでも全く話を聞かずに
クレーマーを対象しようとしても
厳しいでしょう。
ある程度は話を聞いてあげることで
相手の隙ができます。
やりたくない自分の話を聞いてあげる。
心の中にたまっている不安や不満を
吐き出させてあげる。
そうすると気持ちがフラットになります。
その上で、ポジティブなことを考えるのです。
最初から頭ごなしにポジティブなことを無理やり考えても
「でも、そんなの無理!」になります。
ネガティブを無視するのではなく、
ネガティブを認めたうえでポジティブになるとうまくいきます。
まずはいったん、ニュートラルになることです。
そのためには、ジャーナリングをするといいです。
マイナスの状態でプラスを考えても足を引っ張るだけです。
まずは、ゼロにする。ニュートラルになる。
そのためには、あなたの中のネガティブな思いを
いったん吐き出しきるのです。
ジャーナリングは、
考えていること、思いついたことを
ひたすらノートに書いていくということです。
文字にすることで、
頭の中にたまったネガティブを吐き出した状態になります。
もちろん、1回書いて吐き出しても
すぐにまた新たなネガティブが溜まりますが、
ずっとジャーナリングを続けて書き続けることで、
段々ネガティブが思い浮かばなくなりますし、
思い浮かんだとしても
すぐにポジティブな思いも同時に出てくるようになります。
メンタルリハーサルをする
ネガティブをニュートラルに戻したら、
コンフォートゾーンの外側の自分に慣れていきます。
その練習としては、メンタルリハーサルがいいでしょう。
これはなりたい未来のイメージトレーニングです。
なりたい未来の自分を頭の中でクリアにイメージし、
その状態をリハーサルしておくのです。
なりたい自分は、どんな感覚で、どんな思考をしていて、
どんな行動をしているのかをイメージして
その自分に馴染んでおくのです。
5感で感じていることは何か、
何を見て何を聞いて何をしているのか、
具体的にクリアにイメージするほど効果があります。
まとめ
脳は今までの自分を繰り返そうとします。
その方が慣れているからです。
「自分には無理」と思っている自分のほうが
馴染みがあるので繰り返そうとします。
ですから、今までの自分ではなく
なりたい自分のイメージに慣れれば、
脳はそちらのほうを当たり前だと感じるようになります。
そうすると、
なりたい自分の思考、行動、習慣に近づいていきます。
慣れるためには、
まずは自分の中の「無理」という思いを
ジャーナリングで吐き出してしまいましょう。
そうやってニュートラルになったうえで、
なりたい自分をメンタルリハーサルします。
ずっと続けて慣れていくことで、
「無理だと思ってる自分」よりも
「できると思っている自分」に慣れていきます。

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