起業塾などに入って、周りは華々しく活躍して
「これだけ売上が上がりました」「これだけ集客できました」と言ってるのに
自分だけが全然結果が出てない・・
こう思ったことはありませんか?
大丈夫です。まだ希望はあります
この記事では、そんな状態を突破するポイントを解説します。
落ち込んでからが本当の勝負
何か習い事をしたときは、私たちはつい、
「時間をかけたら、かけた分だけ成長する」
と考えがちです。
たとえば、2時間かけたら2時間分の効果が出ると考えてしまいます。
しかし、現実は、2時間かけても4時間かけても、
思ったように伸びない時期が来ます。
どんなことでも、何かを学ぶときは一直線にすぐに効果は出ないんです。
ただし、伸びない時期を抜けると、嘘のように成長します。
この停滞期の長さや、やってくるタイミングは個人差があります。
あなたは、周りの人とは違うタイミングで停滞期に入っているのかもしれません。
この考え方は、「学習曲線」「ダニングクルーガー効果」などでも説明できます。
つまり、心理学などで言われていることであり、
あなただけではなく、多くの人が同じように経験することです。
ということは、多くの人が乗り越えてきたことであり、
あなたも乗り越えられるということです。
学習曲線とは
「学習曲線(ラーニングカーブ)」とは、
学習や訓練にかかった時間や経験の蓄積と、それによって得られる成果や習熟度との関係を
グラフで表したものです。

これによると、学習の効果は時間とともに、下記のように現れてきます。
① 最初は、「頑張っても成果が出ない」時期が続きます。
鍋でお湯をわかすときに、まだ沸点に達してない時期です。
② ある程度試行錯誤をすると、コツをつかんで、「急速に成果が上がる」時期が来ます。
鍋でお湯をわかすときに、沸点に達して、泡がボコボコ出始める時期です。
③ 成長が止まり、成果が一定のレベルで停滞する時期が来ます。
鍋でお湯をわかすときに、もうこれ以上は温度は上がらないで維持される時期です。
最初は思ったように行かない時期が続いて、
その後に急に伸びる時期が来ます。
急に伸びた後に、また伸びない時期が続いて、
その後に急に伸びる時期が来ます。
その繰り返しです。
「伸びない時期」を我慢できないで、途中でやめる人は成功しません。
最初から伸びる人はめったになくて、
「伸びない時期」→「伸びる時期」の順番できます。
アレックス・ホルモジの「変化の段階(Stages of change)」とは
また、アメリカで成功した起業家アレックス・ホルモジ氏が提唱した、
「Stages of Change(変化の段階)」という考え方もあります。
何か新しいことを始める際に、私たちの心は6つのステージを通る、というものです。

① Uninformed Optimism(情報のない希望)
新しいことを始めるとき、誰もが最初は楽観的に始めます。
特に根拠はないけど、何となく「できるでしょ」と思っている段階です。
②Informed Pessimism(情報に基づく悲観)
いざ始めてみると、次第に現実の難しさに気づき、
悲観的になってしまいます。
「こんなに難しいとは思わなかった」と感じ始めるのがこの段階です。
③Crisis of Meaning(絶望の危機)
挫折や「自分には向いていないのかも」という疑念が湧き上がり、
「やっぱり自分には無理かな」と思ってしまう段階です。
ここで多くの人がやめてしまうのですが、この段階を乗り越えることが大切です。
④Crash & Burn(墜落と炎上)
途中であきらめた人が、完全に心が折れてしまう段階です。
⑤Informed Optimism(情報に基づく希望)
くじけそうになったけど、それでも続けることで、コツをつかんでくる段階です。
これまでの失敗から学び、次はどうすればうまくいくかを考えることができるようになります。
コツをつかんだ人は「こうやればうまくいかも」という根拠がある状態で
希望を持ちます。
⑥Achievement(達成)
最終的に、努力が実を結び、目標を達成する段階です。
ダニングクルーガー効果とは
さらに、ダニングクルーガー効果(Dunning–Kruger effect)というのもあります。
初心者が最初に自分の能力を過信し、その後現実に直面して自己評価が下がるというものです。
ダニングクルーガー効果を曲線で表した図があります。

以下の4つの段階で構成されています。
①馬鹿の山
「馬鹿の山」は、ダニングクルーガー効果曲線の最初の段階です。
実際の能力は低いのに、自己評価が非常に高い状態です。
そもそも、最初は能力が低くて、思った通りに物事がうまくいかないのが普通ですが、
何となく「あれもこれもスムーズにうまくいって、あっという間に成功する」みたいな
自信を持っています。
②絶望の谷
「絶望の谷」は、自身の無知や能力不足に気づいた状態です。
やってみたけど、うまくいかない。自分の知識や能力の不足を思い知らされて
自己評価が急激に低下し、モチベーションが下がりやすくなります。
しかし、この「絶望の谷」は成長のために必要不可欠な要素です。
自分に足りないものに気付き、改善することで大きく成長します。
ここを乗り越えたら、成長していく段階に入ります。
③ 啓蒙の坂
「啓蒙の坂」は、学習と成長が始まる段階です。
自分の未熟さを自覚し、謙虚に努力を重ね始める段階です。積極的に学ぼうとします。
ここから、自己評価と実際の能力のギャップが徐々に縮まり、自己評価が安定し始めます。
本当の成長が始まるのはここからです。
④継続の大地
「継続の大地」は、ダニングクルーガー効果曲線の最終段階です。
長期間の努力し、色々なことを経験して、安定したスキルと知識を身につけ、
自分の能力と自信のバランスが取れた状態を指します。
この段階になると、現実的な視点で物事を捉えて、新しいことにも柔軟に対応できます。
完璧に地に足の着いた状態になります。
必ず停滞するときは来る
結局のところ、心理学でも、成功した大富豪でも、
言ってることはシンプルです。
・あなたが思っているほど都合よく成長しない
・伸びなくて停滞したり、学習効果が下がったりする時期は必ず来る
・停滞したときに、謙虚に続けると、急激に伸びる時期が来る
ということです。
停滞したときから、本当の成功が始まります。
あなたと同じ時期に起業塾に入った同期が、自分よりも先に行ってる。
それは、その同期の人が、「停滞期」を素早く済ませたか、
実はその人は、その起業塾に入る前に起業を習っていて、
ちょうど停滞期をそれを乗り越える時期と今の起業塾に入った時期が
重なったのかもしれません。
もしくは、起業塾に入ってから、あなたと同じように停滞期に入ったけど、
そこで腐らずにあれこれ試行錯誤をして、停滞期を素早く乗り越えたのかもしれません。
いずれにしても、確実に言えることは、
何もかもうまくいってるように見える人も、「停滞期を必ず経験している」ということです。
何を習うにしても、何を始めるにしても、停滞期は必ず来るものです。
そして、停滞期に入ってもやめなかった人が成果を出します。
スピリチュアル的には神様のお試し
停滞期が先にきて、その後に成功が来る。
これは、スピリチュアル的によく言われる「神様のおためし」と同じ現象です。
神様のお試しというのは、
「私はこうする」と決めたり、新しい自分になろうと決意したときに
それを足止めするような出来事が起こることです。
まるで、
神様から「本当に固く決意したんだろうな?試してみよう」と
試練を与えられるかのように、思い通りに行かないことが起きます。
この神様のお試しを乗り越えると、本当に欲しいものが手に入ります。
なかなか伸びない停滞期も、
起業塾で周りの人はうまくいってるのに自分だけうまくいかない、
と焦ってしまう状態も、
神様のお試しなのかもしれません。
まあ、試練やお試しと言うと、嫌な感じもするかもしれませんが、
「このテストに合格したら、君の願いをかなえてあげるよ」
と言われているようなものです。
停滞期の後に、急成長する時期が来るように、
お試しの後に、ご褒美タイムが来るのです。
停滞期を乗り越えた行動を真似する
周りの人が結果を出しているなら、
その人たちは停滞期を乗り越えるために、どれくらい行動してきたのでしょうか。
例えば、同じ起業塾に入ったAさんが成功しているならば、
今、結果を出しているAさんではなく、
今のあなたと同じように、中々結果が出なくて焦っていた時期のAさんは
どういう行動を、どのくらいしていたのかを考えるのです。
そして、それをできるところから真似すればいいのです。
停滞期がいつ来るかも、停滞期がどれくらい続くかも、個人差があります。
周りの人が成功しているなら、
「停滞期を乗り越えるヒントを教えてくれるために」
その人たちは先に成功しているのかもしれません。
先に停滞期を乗り越えた人たちから学びましょう。
素直に、いいところを真似しましょう。
そうしているうちに、あなたも停滞期をいつのまにか抜けていくでしょう。
他人にできるなら自分もできる
コーチングの大事なマインドセットの一つは、
「他人にできることは自分でもできる」
と考えることです。
「じゃあ、私も大谷翔平と同じようなことができるのか」と
考える人もいるかもしれませんが、
少なくとも、可能性はあります。
ただ、大谷並みの努力を今までしてきていないなら、
今すぐなるのは難しいでしょう。
また、人によって長所や得意なことは違いますので、
大谷並みの才能が、あなたには別の形で開花するかもしれません。
誰もが大谷選手か、それ以上の才能を持っています。
ただ、その才能の開花の仕方は、持って生まれた個性で変わる、
ということです。
同じ人間だから、
他人が成功しているということは自分も成功する可能性はあるのです。
周りが結果を出しているということは、
自分も結果を出せる可能性はあります。
ここで大事なのは「イメージ」です。
「あの人と私は違う。私には無理」というイメージを持つ人と、
「あの人にできるなら私にもできるはず」というイメージを持つ人とでは、
結果は違ってきます。
「あの人にできることは、私にもできる」
「あの人にできることが、私には違った形でできる」
「あの人と同じくらいの成功を、私は私のやりかたでできる」
というイメージを持ちましょう。
そして、成功している人のいいところを参考にしていきましょう。
あなたは、あなたのタイミングで停滞期を乗り越えることができます。

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